知り合いからリペアのご相談をいただきました。とても大切にしていた素焼きのお人形を、不注意にも棚から落としてしまい、全体的にひび割れが入ってしまったとのこと。
想い出深いお人形なので、落としてひび割れが入ってしまった時には、思わず声を上げてしまったそうです。幸いにも、粉々になってしまうことはなく、欠落してしまった箇所もないので、ひび割れを上手く接着・補修できれば、形としては元通りになりそうです。
ポイントは、接着箇所が目立たないように、綺麗に接着・補修をしていくことになります。
ひび割れ箇所の接着に関しては、紫外線で硬化する一液性の樹脂「UVレジン(透明)」を使用する方法と、主剤と硬化剤の二液の組み合わせによって様々な特性を持つことが可能な「エポキシ(透明)」を使用する方法の二通りを試してみます。
最初に「UVレジン(透明)」を使用し、30日程度自然乾燥させます。その接着箇所の補修を「胡粉」「顔料」の筆入れにより行い乾燥させてみましたが、「顔料」と「レジン」の相性(反応)が悪く、接着箇所に赤みがかった線が浮き上がり、ひび割れの線が目立つようになってしまいました。
そこで、一度解体をして、もう一つの方法を試してみました。「エポキシ(透明)」で接着をし、30日程度自然乾燥させます。同様に、その接着箇所の補修を「胡粉」「顔料」の筆入れにより行い乾燥させてみましたが、ひび割れの線は殆んど目立たなくなりました。
綺麗に元通りのお人形の姿になりましたので、とても喜んでいただくことができました。
工房エイトジーでは、リデザインだけではなく、本事例のようなリペアも可能な限り承ります。ご相談ください。
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remember(心に留める) , remind(思い出す) , redesign(新たなデザイン) .