こんにちは、西じぃです。リデザイン・ファイル〜想い出のタンス編です。先方に再度お伺いをし、今回のリデザインの材料となる対象品の実測をしてきました。暫定イメージで作成をした前回の図面に実測値を充てて、具体的な製作図面にアップデートしました。
ご依頼主様の意向を組みし、ダウンサイジングをしながらも、家具として実用的に残していきたいというところを、今回のリデザインの基軸とし、多様な機能を付加したマルチボックスを具体的に計画していきます。
家具としての外観のデザインは、対象品自体の凹凸のディテールをアクセントとして、正面・側面・上面に活かしていきます。対象品の材料としての素材感・質感を、そのまま活かしていくためにも、シンプルに、それ以外の余計な加工は施さないようにします(新たな把手のみ加工します)。
マルチボックスとしてのマルチな機能としては
収納力という点で、対象品既存の3段ボックスを基本に
・2つの棚
・長さがあって薄いものなどを収納するスペース
・トレーボックス
・ポケットラック
・引っ掛け式フック
を設けていきます。
もう一つの機能として、トップボードにギミックを持たせます。正面の扉を開けて、トップボードの手前下にある可動凹部分に指を添えて持ち上げ、起こしながら、図面3/3の様に、スリットに斜めに立て掛けます。トップボードの内面には、対象品の鏡を嵌め込んで、ドレッサー仕様も付加していきます。
トップボードを立て掛けることで、、トレーボックスが開き、物を出し入れできるようになります。
使わない時は、トップボードを元通りに戻して、蓋として閉めておきます。正面の扉を閉めれば、密閉性を保てます。
リデザインの基本とする「対象品の材料を余すところなく使えるように」「無駄なく使いきれるように」というコンセプトを掲げながら、実測値を元に、スケール感をイメージしながら図面化をしていきました。計画的・効率的に材料取りを行えるように、仕上がり品の寸法を決めています。
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今回の図面化を元にしながら、製作費用のお見積りを積算して、ご依頼主様と打合せを進めていきたいと思います。最終的なコンセンサスが取れましたら、先方にて、図面に準じ、対象品となる材料の切り出しを行い、その後、工房の方に送って、製作の方を開始したいと思っております。
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◆ 毎月8日 西じぃのリデザイン・ファイル〜想い出のタンス編(1)
工房エイトジーの掲げる「リデザイン」の基本は、
リペア(修理・修繕・修復)が難しい対象品の素材を部分的に生かし、
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