30年程前、嫁ぐ際に、お母様から娘さんへと贈られた想い出のタンス。家具3点セットの内の一つだそうです。現在の住宅事情から、この3つを置いておくのが難しくなってきたので、残念な気持ちを抱えながら、お母様にも了解をいただいた上で…その内の一番大きなタンスを解体し、廃棄しようとしているというお話を伺いました。
そのお話の背景などを理解して、解体はされてしまった後ですが、その材料を使って「何か形に残していきませんか?」とお声掛けをしたところ、是非ともいうことで、リデザインを考えていくことになりました。
高さは2m程ある大きなタンスということなので、解体した材料もかなり大きなもので、重量もかなりあり、工房の方に送ってもらう前に、お宅にお伺いして、見せていただくことになりました。
解体される前に撮影された写真です。昔ならではの大きくて立派なタンスです。解体も、かなり大変だったようです。大人3人掛かりで、何とかできたようです。
解体された後の材料の写真になります。引き戸の部分に使用されている3枚の戸は、無垢の材で、1枚には、細長い鏡が埋め込まれています。一枚一枚の戸の重量は、かなり重く、大人の男性でも、一人で持ち上げるのは、しんどい感じです。木材は、何の木か?一見しただけでは分からないので調べてみます。
お話を伺う機会がなければ、細かくカットされて、廃棄をされてしまうところでした。
これらの主材料を使って、お母様(贈り主)と娘さん(持ち主)の想いを繋いでいけるリデザインを考えていきます。置き場所の問題が、今回の起点になっているので、その点を考慮しつつ、持ち主と打合せをしながら、まずは、アイデア出しをしていくことになります。
アイデアが決まったら、図面を描いて、現地でパーツを切り出し、材料をコンパクトにしてから、工房の方に持ち込もうと思います。
工房エイトジーの掲げる「リデザイン」の基本は、
リペア(修理・修繕・修復)が難しい対象品の素材を部分的に生かし、
新たなアイテムに作り替えるという考え方です。
愛着のある品が壊れたりしてしまった際などにおける
解決策の一つの選択肢として、ご提案しています。
愛着のある品に関して、何か困っていることなどがありましたら、
お気軽にご相談ください。
あなたの想いや感謝の気持ちに寄り添いながら
リデザインしていきます。
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remember(心に留める) , remind(思い出す) , redesign(新たなデザイン) .