「謹賀新年」工房エイトジーも気持ちを新たに、清々しくスタートいたします。
新年早々、年末年始に溜まってしまったゴミ出しをしながら、ふと、考えました。世の中には、得てして適正値を超えているモノ・コトが多いなと…。人は、それの方が安心するのだろうし、それの方が楽なのだろう…と思います。
ものづくりの在り方を考える尺度として、これからは「適正値を意識したものづくり」が重要となってきます。
- 材料が過剰すぎないか
- ものの大きさや重量が適正を超えていないだろうか
- 製品を過剰に包装していないだろうか
- 生産の工程や輸送に無駄がないだろうか
- 作りすぎて余ったものを捨てていないだろうか
確かに、適正値を保つためには、そこに意識とエネルギーを投下しなければならない。当たり前になっているモノやコトを変えるのにも決断とエネルギーが必要となる。しかし、潔く向き合っていかないと「適正値を意識したものづくり」を実現していくのは難しい。
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資源ゴミを出しに行ったリサイクルステーションでは、リサイクルに出した資源ゴミの量に応じて「環境カード(ICカード)」にポイントが貯まっていきます。そのポイントは、提携している近所の小売店などの商品券やクオカードと交換してもらえます。
そのリサイクル活動によって削減されたCO2削減値をポイントとして加算し、消費者と協賛企業との間で、カーボンオフセットを展開していく…、といった活用の仕方も出来るとのことです。
そのステーションは、「環境カード(ICカード)」の登録時の設定の項目立てが面白いです。ステーションまで、どのような手段で来るのか?車なのか、徒歩なのか?車なら その車の種類や大きさ、家からの距離は、どの位か?などといった内容になっています。
一番印象的なのが、最初にある項目。
“ついで” or “わざわざ”という選択肢。このステーションを使って、社会やリサイクル活動に貢献していくのに、本末転倒になってしまう事柄を認識させつつ、本質的な部分に気づいてもらいたいというメッセージを強く感じます。単なる回収場所として利用されるケースも多いと思います。しかし、それは運営者側の意図するところではなく、リサイクル活動に対する意識を正しく持って活用してもらいたいというのが本意でしょう。
環境問題への取り組み方においては、このあたりの意識の持ち方がとても難しい。実践しようとしているのに、本末転倒になってしまっていることがあります。
ステーションまでの距離があるので、車は使いたい。だから出来る限り、“ついで” に行くという意識を持つことを心掛ける。“わざわざ” そのために車(燃料)を使うことなく、必ず何かのついでに行く。ちょっとしたことだけど、その意識を強く持っていないと、なかなか出来ないことです。
環境問題への意識が加速度的に高まり、個人・企業・団体・行政など、各所で色々な取り組みが行われています。既に確立しているものもあれば、試行錯誤しているものもある。まだ、潜在化していて、これからアイデアの表出や、議論が必要となってくるものもあります。国や企業規模で取り組むものもあれば、一人一人の個人の意識で取り組むものもあります。但し、考え方や取り組み方は異なっても、目的は同じ。色々なアイデアが形になっていくことで相乗効果が高まります。
常識を打ち破り、イノベーションを起こす位の突き抜けた発想&転換も必要だと思います。
より良い未来を創るための環境問題への取り組みは、あたりまえの生活に慣れ親しみ、さらに便利な生活へ向かおうとしていた未来へのベクトルを かなりダイナミックに舵を切ることになるかもしれません。しかし、あまりに急激に舵を切ろうとすると、船は傾いてしまう。みんなで、出来ることから ちょっとずつ始める。そして、さらに工夫をしたり、新しいアイデアを形にしていきながら、またちょっと舵を切る。そんなチャレンジの積み重ねが大きな力になっていきます。
そんなことを考えながらの仕事始め。志を大事にしながら、粘土細工で作った兎のように、満を持して、ぴょんぴょんと飛び跳ねていきたいと思います。
工房エイトジーの掲げる「リデザイン」の基本は、
リペア(修理・修繕・修復)が難しい対象品の素材を部分的に生かし、
新たなアイテムに作り替えるという考え方です。
愛着のある品が壊れたりしてしまった際などにおける
解決策の一つの選択肢として、ご提案しています。
愛着のある品に関して、何か困っていることなどがありましたら、
お気軽にご相談ください。
あなたの想いや感謝の気持ちに寄り添いながら
リデザインしていきます。
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remember(心に留める) , remind(思い出す) , redesign(新たなデザイン) .