「リペア(修理・修繕・修復)」の定義を、簡潔に整理してみます。

「愛着のあるものを大切にしながら、長く使いたい。」

そんな中で、壊れてしまったり、傷つけてしまったり…した際には、「リペア」をしたいと考えられることがあるやもしれません。基本的な解決策となる「リペア」には、「修理」「修繕」「修復」などの方法がありますが、それぞれ、どのような定義になっているのか、ちょっと整理をしてみましょう。

 

素焼きのお人形

 

 

リペアの方法に関する概ねの定義としては、

  • 「修理」壊れて使えない対象品を直して、元通り使えるようにする。
  • 「修繕」壊れたままでも使うには使える対象品の機能をある程度回復させる。
  • 「修復」壊れた部分を元通りの状態に再現する。

ということになります。

 

お人形リペア_2

 

ケースごとに整理をしてみます。


CASE-1.
衣類や建築物の場合、穴が開いたりしていても一応は使える。但し、雨漏りなどの不具合があるので、その不具合を起きないようにする。これは「修繕」。

CASE-2.
建築物の場合、屋根の雨漏りなど一部を直す場合は「修繕」、全体的に大がかりな工事を必要とする場合には「修理」ということもある。建築された当時の姿に戻すという場合には「修復」とも言える。

CASE-3.
機械や器物など、壊れた状態では使用不可能であるものを直す場合は「修理」、衣類など穴が開いていても使えるものを直す場合は「修繕」。どちらも元通りの状態というわけではないので「修復」とは言わない。

CASE-4.
靴の場合でも、壊れていても靴として履ける状態(穴が開いているなど)から直すのは「修繕」、踵がすり減っていたりして靴として使用すると危ない箇所を直すのは「修理」。「修理」と「修繕」の使い分けは、壊れたものの機能が完全に失われているか、一部不具合が生じているだけかによる。

CASE-5.
美術品の場合、茶碗などの器物が割れたり欠けたりして、それを接着剤で着けたり欠けた部分を他の材料で埋めるなどの作業は「修理」と言う。元通りの姿ではないけれど、使える状態に戻すということ。

CASE-6.
絵画などは、最初に描かれたものと同じ姿に戻す必要がある。これは「修復」。最初に使われたのと同じ絵具、同じ筆遣いで描き直す必要がある。

 


 

お客様の想い出や感謝の気持ちに満ちた愛着のある品が壊れてしまった際、工房エイトジーでは、対象品の状態を確認しながら打合せをさせていただいた上で、可能な範囲内で、リペア(修理・修繕・修復)に対応をしていきます。お預かりした対象品にとっての最善のリペアの方法を考えます。

 

素焼きのお人形

 

アイコン_8_リペアする

 


愛着のある品が壊れたりしてしまった際、
工房エイトジーでは、「リペア」という解決策以外に
「リデザイン」という解決策をご提案しています。

工房エイトジーの掲げる「リデザイン」の定義は、
リペア(修理・修繕・修復)が難しい対象品の素材を部分的に生かし、
新たなアイテムに作り替えるという考え方です。

愛着のある品に関して、何か困っていることなどがありましたら、
お気軽にご相談ください。

あなたの想いや感謝の気持ちに寄り添いながら
リデザインしていきます。

 

アイコン_7_リデザインする

 


 

 

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